2017年12月13日水曜日

カルテの印刷・レセプト電算データの出力

★カルテの印刷

前回、カルテの印刷がうまくできなかったので、今回、まずは、カルテがうまく印刷されるか、再挑戦してみる。

今回も日医標準レセプト外来版マニュアル Ver.5.0.0を参考にして、作業を進めていく。

前回、診療年月のところを「H29.11」と指定していたせいで、カルテの印刷ができなかったと考えられるので、今回は、診療行為を打ち込んだ月である「H29.12」と指定して、レセプトの印刷を行ってみる。

ORCAの「42 明細書」を選択し、診療年月のところを「H29.12」と指定して、確定する。


図1:レセプト作成ー印刷指示画面

すると、図1のような画面が出てきて、「社保 単独 本人」が1件あり、プレビュー画面を見ても、ちゃんと打ち込んだ内容がレセプトに表示されていた。右下の「印刷」を選択すると、ちゃんと打ち込んだ内容通りのレセプトを印刷することができた。

やはり、前回、うまくレセプトが印刷できなかった原因は診療年月に医療行為を打ち込んだ月である12月ではなく、11月を指定してしまっていたからであろう。


★レセプト電算データの出力

まずは、レセプト電算データの基本設定をするため、「91 マスタ登録」を選択し、「システム管理マスタ」を選択する。
そして、管理コードに「2005 レセプト・総括印刷情報」を選択して、確定する。
すると、上の項目に「レセ電」とあるので、選択する。



図2:レセプト電算データの基本設定画面

「レセ電」を選択すると、図2のような画面が出てきて、レセプト電算データの基本設定が行えそうな画面が出てきたので、レセ電の頁を参考にして、基本設定を行っていく。
すると、マニュアルのレセ電データ出力先に「/home/orca/Desktop/Receipt/」とあり、マニュアル通りに出力先用のディレクトリを作らなければならないことが分かった。まずは、レセ電データ出力先を空白にして、登録してみた。
(図2はマニュアル通りに設定を行った後の画面である)

そして、レセプト電算データを出力できそうなところを探していると、「44 総括表・公費請求書」にレセプト電算データを出力できそうな項目があったので、総括表・公費請求書の頁を参考にして、図3のように登録してみた。

図3:総括表・公費請求書の設定画面

しかし、基本設定の、レセ電データ出力先に出力先のファイルを設定していないとレセプト電算データがどこに出力されたのか分からず、レセプト電算データを確認することができない。

なので、TeraTermを使って、linuxにマニュアル通りのレセプト電算データの出力先のディレクトリを作り、基本設定のレセ電データ出力先に「/home/orca/Desktop/Receipt/」と打ち込める状態にしていく。

まずは、ORCAのプログラムであるjma-receiptがどのアカウント権限で稼働しているのか、確認するため、TeraTermを使ってコンソールに「ps aux | grep jma」と打ち込む。
図4:「ps aux | grep jma」と打ち込んだ結果
すると、図4のように表示された。図4から,jma-receiptはorcaというアカウントで稼働しているということが分かった(行頭)。

そして、いよいよ、linuxにマニュアル通りのレセプト電算データの出力先のディレクトリ(/home/orca/Desktop/Receipt/)を作っていく。

図5:レセプト電算データの出力先のディレクトリを作成した画面

図5のように、カレントディレクトリを/home/orca/にして,mkdirコマンドを使って、ディレクトリを作っていった。/home/orca/にDesktop、Desktop/にReceiptというディレクトリを作ることができた。

出力先のディレクトリを作ったので、図6のように、「2005 レセプト・総括印刷情報」のレセ電画面のレセ電データ出力先に「/home/orca/Desktop/Receipt/」と打ち込んだ。

図6:レセプト電算データの基本設定画面

そして、図6の状態で「登録」を押す。

図7:メッセージ画面
しかし、図7のメッセージが表示され、まだ、レセ電出力先がマウントできないことが分かった。
なぜ、マウントできないのか、探るため、作成したディレクトリの権限を見てみることにした。TeraTermでOrcaのディレクトリに「ls -al」と打ち込んでみた。
図8:ディレクトリの権限画面

すると、図8のような画面になり、ディレクトリ/home/orca/Desktop/の所有者がrootで,書き込みの権限が所有者のみになっていたことが分かった。これがマウントできなかった原因だと分かる。
なので、マウントさせるために、所有者をrootからorcaに変更することにした。

図9:所有者をrootからorcaに変更する画面
図9のように、所有者を変更するコマンドである「chown」を使って、コンソールに「sudo chown -R orca:orca Desktop/」と打ち込み、Desktop/の所有者をrootからorcaに変更できた。

図10:レセプト電算データの基本設定を登録した画面

そして、再度、マウントできるかチャレンジしてみると図10のように、レセ電データ出力先を含め、レセプト電算データの基本設定を登録することができた(マウントすることができた)。

次から、実際に登録した出力先に、ちゃんと、レセプト電算データが出力されるのか、確かめていく。

Tips

レセ電算出力先について

マニュアルによると,レセ電算出力先を空白にしていると「/var/tmp/」に出力されるらしい。その時のファイル名は「RECEIPT.UKE」になるという。

クライアント保存について

クライアント保存を行うには,各ユーザごとにシステム管理の設定をする必要があるらしい。[業務メニュー]-「91 マスタ登録」-「101 システム管理マスタ」-「1010 職員情報」-「個別設定」-<クライアント保存>の項目を「1 保存可」に設定するとのこと。

レセプト電算システム

レセ電算システムに関する情報。レセ電算ファイルのフォーマットなどの仕様が確認できる。

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