2018年4月26日木曜日

相互作用のチェック、検体検査データの取り込み等

前回は、評価版OpenDolphinにおけるスタンプ登録の処理を行った。今回は、画像の貼り付けや薬剤の相互作用のチェック、検体検査データの取り込みの処理などを行った。

OpenDolphinパーフェクトガイドのp215に書かれてある通りに処理を行っていく過程で、ひとつの疑問点が見つかった。

併用禁忌の確認を行った時、どこのデータを参照し図1の様な処理を行ったのかが不明だった為、ORCA側で対応したデータ(今回はイトラコナゾール、カルブロック)を確認しに行った。
図1 OpenDolphinの図1
「91マスタ登録」から「107薬剤情報マスタ」から、薬剤情報を確認したのだが、どれもデータが入っていない状態だった。マニュアルを参照したところ、どうやらマスタの更新を行う必要がある様だったので、図2の様に更新を行っていたのだが、「アクセスキーがありません。」といったエラーメッセージが表示され、更新を行うことが出来なかった。

図2 ORCAの図1
調べてみたところ、アクセスキーを取得するには、医療機関IDが必要ということであった。したがって、現環境下では残念ながらアクセスキーの取得ができない事が分かった。評価用のOpenDolphinでは併用禁忌が表示されたのはテスト用のサーバーに接続できていた為、本実装した場合は併用禁忌等が表示されないかもしれないが、仕方ないだろう。

次に検体検査データの取り込み、閲覧を行った。LSCのサイトを参考にし、書式方法サンプルデータの登録を行った。
図3 OpenDolphinの図2
取得したデータをそのまま取り込んだところ、図3の様に赤く表示され、登録を行うことが出来なかった。
患者IDと名前をTerapadの置換機能を用いて対応した値に置き換えて、取り込みをしなおした所、無事登録を行うことが出来た。
図4 OpenDolphinの図3
登録したデータの閲覧も図4の様に行うことが出来たのだが、データが一つしかないため、グラフの描画を見ることが出来なかった。

今後の課題として、検査データの充実をエクセル等を用いてデータの充実を図り、グラフの描画を行える様にしたい。

【検査ダミーデータの作成】

検査ダミーデータの作成手順について説明する。
  1. ファイルレイアウトの18番目の項目にある基準値(例:135-147)から下限(135)と上限(147)を取り出す。
  2. 下限と上限から平均値を計算する。平均値=(下限+上限)÷2
  3. 下限と上限から標準偏差を計算する。標準偏差=(上限-下限)÷2
  4. 求めた平均値と標準偏差をパラメタとする正規分布から乱数を発生させる。

2018年4月25日水曜日

スタンプ登録等の詳細な処理

前回は、評価版OpenDolphinにおけるカルテの新規作成を行った。今回は、スタンプ登録等より詳細な処理を行える様にしていく。

OpenDolphinパーフェクトガイドのp183に書いてある通りに処理を行っていく過程で、問題点がいくつか見つかった為、挙げていく。

セット名が変更できない!?

初診をスタンプエディタから入力したときに誤入力をしてしまった。しかし、誤入力した部分を修正しようとするとき、修正し置換しても修正されなかった。
一度間違えてしまったセット名はスタンプメーカーで修正が出来ず、スタンプ箱の名称変更で修正出来た。(図1)

図1.OpenDolphinのカルテ図1

注射のスタンプ登録ができない!

次に、注射のスタンプを登録する際、「関節腔内注射」が登録出来なかった。
試しに手技を「静脈内注射」と「点滴注射」と「中心静脈注射」でそれぞれ登録してみた結果、「静脈内注射」と「点滴注射」は登録することができ、「中心静脈注射」は登録することが出来なかった。
この問題点をORCAに視点をおいてORCAの点数マスタで各コードを検索し、登録された項目の比較を行った。
図2.ORCAの点数マスタ(関節腔内注射)


図3.ORCAの点数マスタ(静脈内注射)

図4.ORCAの点数マスタ(点滴注射)

図5.ORCAの点数マスタ(中心静脈注射)
スタンプ登録ができなかった「関節腔内注射」と「中心静脈注射」はいずれも診療種別が「340 その他注射」になっていた。診療種別が「340 その他注射」の場合にスタンプ登録できないのだろうか。あるいは原因は別にあるのかもしれない。

今回も、いくつかの問題を発見したが、スタンプ登録等の詳細な処理について理解することが出来た。次回は患者の傷病名などの入力を行える様にしたい。

2018年4月19日木曜日

評価版OpenDolphinにおけるカルテの新規作成

前回、評価版のOpenDolphinの導入を行った。今回は予め用意されていた患者データを用いて新しくカルテの作成を行う。
図1 Opendolphinの画面1
まず、図1の様に患者検索画面のテキストボックスに「D_」を入力し、検索する。
5つの用意されたデータが表示されるので、今回はテスト太郎の患者データのカルテを作成する。
図2 Opendolphinの画面2
カルテを開くと上記の図2の様な画面が表示されるので、タブのファイルからカルテの新規作成をクリックする。
図3 Opendolphinの画面3
クリックを行うと、図3の様なポップアップが表示され、保険選択や作成方法、編集ウィンドウの有無を選択し、OKをクリックする。
図4  Opendolphinの画面4
すると上記図4のカルテ画面が別ウィンドウで表示される。
左半分が所見欄、右半分が算定欄となる。
OpenDolphinパーフェクトガイドのp171に書いてある通りに処理を行っていく過程で、問題点がいくつか見つかった為、挙げていく。
1.テキストスタンプを貼ることが出来ない。
図5 Opendolphinの画面5
上記の図5の赤枠で示されているスタンプの貼り付けを行うことが出来なかった。
それ以外のスタンプは貼り付けられることが出来た為、テキストスタンプは10個までしか利用できないという不具合ではないかと考えられる。

2.算定の用法を入力する際、編集を実行する度に[用法]の数が増加する。
図6 Opendolphinの画面6
図7 Opendolphinの画面7
スタンプを算定欄に記入する際、図6,7の赤枠の様に該当スタンプの編集を行うたびに[用法]の数が増加し続けていた。一応対処法としては用法を一度削除し、もう一度入力しなおす事で、正常な状態に戻すことが出来るが、これも不具合かと考えられる。

3.予め用意されていたスタンプにデータが入っていない。
図8 Opendolphinの画面8
資料を参考に入力を行っていく中、スタンプを扱う物があったので、同様にスタンプを挿入しようとしたが、通信状態を示す表示がされたまま、いつまで経ってもレスポンスが返ってこなかった。そこで、図8の右上に表示されているハンマーのアイコン(スタンプエディタ)をクリックし、スタンプの中身がどの様になっているかを確認したところ、中身が空であった。試しにデータを入力し、置換を試みようとしたのだが、置換も行うことが出来なかった。ただし、新規にスタンプは登録でき、カルテに貼り付けて利用することもできた。しかし、これは明らかに重大な不具合であるが、評価版だけの不具合ということも考えられるかもしれない。

4.点数が0点のコードが追加、展開できない。
図9 Opendolphinの画面9
図9に表示されている「電子媒体保存撮影」を入力しようとしたが、登録することができなかった。バグの可能性がある。

いくつかの問題を発見したが、カルテの新規登録におけるOpenDolphinのおおまかな仕様は理解することが出来た。次回はスタンプ登録等より詳細な処理を行える様にしたい。


2018年4月18日水曜日

複数プリンタの登録、OpenDolphinの導入

前回のブログで問題にあがっていたORCAにおけるプリンタの設定において、「lp1」しか登録が行うことが出来ないといった事があったが、Tipsより、ORCA側で設定を変更すれば、複数のプリンタを登録することが出来るということが判明した為、ORCAを起動し、「システム管理マスタ」から、「1031出力プリンタ先割り当て情報」に移動し、以下の図1の赤枠の様に「処方せん 院外」の「lp1」を「lp2」に変更した。
図1 ORCA 出力プリンタ先割り当て情報画面
次に、二つ目のプリンタ登録を行う為にlinux側で前回と同様にプリンタの設定を行い、登録まではうまく行うことが出来たのだが、テスト印刷を行うことが出来なかった。
CUPSの画面に移行し、確認したところlp1は「ジョブ受付中」になっているのに対し、今回登録したlp2は「ジョブ拒否中」になっていた。確認したところ、以前のブログと同様の問題であったので、ブログの解決手順と同様に処理を行ったところ、無事に「ジョブ受付中」の状態に移行させることができ、テスト印刷も行えるようになった。
プリンタの登録を行うことが出来たので、ORCAで印刷を実行し、無事に処方箋はlp2のプリンタの方から出力を行うことが出来た。これで前回の複数プリンタの登録が行えないといった問題を解消することが出来たので、これでORCAについては一旦休止ということにし、次にOpenDolphinの導入を行うことにした。

「OpenDolphin評価版」の導入

今回はOpenDolphinがどういったものであるのかを確認するべく、サーバーにインストールするのではなくクライアントに評価版のクライアントのインストールを行った。
テキストを参照しながら導入を進めて行き、無事に導入することが出来た。手順としてはまず図のように起動画面から設定をクリックする。
図2 OpenDolphinのログイン画面

次に図のような画面が表示されるので、評価用アカウント作成をクリックする。
図3 OpenDolphinの設定画面

そして、図のような画面が表示されるので、通信テストをクリックする。
通信が成功すればポップアップが表示されるので、OKをクリックし、次頁をクリックする。
図4 OpenDolphinのアカウント登録

そして図のような画面が表示されるので、同意するにチェックをし、次頁をクリックする。
図5 OpenDolphinのアカウント登録

すると、図の画面が表示されるので、赤枠で囲まれている箇所にそれぞれ記入を行う。
図6 OpenDolphinのアカウント情報入力画面

登録を行い、起動画面から登録してIDとパスワードを入力し、ログインをクリックすると無事に図の様にログインすることが出来た。
図7 OpenDolphinを起動したところ


少し触ってみて感じた事は、ORCAと比較してUIが優れており、直感的に操作が行えそうに感じた。
次回はOpenDolphinの詳細な扱い方や、linuxサーバーにインストールを行えるようにしたい。


【TIPS】

OpenDolphinはORCAと連携するように設計されており、単独で患者登録を行う機能はない。ORCAで患者登録を行い、それをOpenDolphinに取り込むようになっている。しかし、評価版はORCAとは連動していないので、予めテスト患者が登録されている。
テスト患者を検索するには「患者検索」タブを開き、テキストボックスに「D_」と入力してEnterキーを押す(隣の「仮保存カルテ」ボタンをクリックするのではない)。すると、以下のように5名のテスト患者が一覧表示される。
図8 OpenDolphinの患者検索画面

2018年4月12日木曜日

ゼミブース環境整備

 本日より、卒業研究2をスタートさせた。
本日の主な事として、ゼミブースが移動したため、「PC環境の設定」「ORCAのプリンタ設定」を行った。「PC環境の設定」である、「Javaの最新Verのインストール」「ORCAクライアントのインストールと設定」はスムーズに行うことが出来た。
しかし、次に行った新しいプリンタとの「ORCAのプリンタ設定」でつまずいてしまった。
3年次で「ORCAのプリンタ設定」を一度行っていたため復習も兼ね、これまでのブログを見ながら、新しいプリンタとの「ORCAのプリンタ設定」を行おうとしたが、前回も何回も苦戦しながら行っていた。そのため、どれが成功した正解のやり方なのかわからなかった。そこで、もう一度読み直し、その結果として、11月22日の「プリンタの登録」を参考にし、設定を行った。

設定中には、プリンタ選択画面に今回選択する予定のプリンタが表示されなかったが、何度も挑戦していく過程で何故か表示された。その後名称をLBP3410として登録したが、
ORCAを使用する際にエラーが発生するために、元々登録されていたプリンタのlp1のIPアドレスを192.16.102.93に変更し、登録した。

疑問として、ORCAを使用している病院の中でプリンタを使い分ける際lp1だけでどのようにプリンタを使い分けているのか分からない。

【Tips】
(W11)システム管理情報-印刷情報設定
プリンタ名はlp1でなければならない・・・わけでもなさそうだ。システムに追加したプリンタを上記「印刷設定情報」のプリンタ名に記入すれば、帳票ごとにプリンタを分けられる。
また、クライアントのプリンタ設定では、上記の「印刷設定情報」で登録したプリンタ名を選択入力する。


レーダーチャートの表示2

前回 レーダーチャートの表示を行うことが出来たので、今回は実際の値を代入したグラフの描画を試みる。 .controller('RaderChartController', ['$scope', 'Countries', funct...