2017年11月29日水曜日

プリンタ登録2

前回、ORCAからカルテ印刷を行おうとしたが、パソコンからは出来たが、サーバを経由しての印刷では、不備があるのか印刷することが出来なかった。

そこで以下のサイトを参考に考えた結果、プリンタ登録の際にプリンタ名を「lp1」にしていないことが分かった。

1.ORCAトラブル対策
2.日医標準レセプトソフト Ubuntu 16.04 LTS(Xenial Xerus)のインストールドキュメント(HTML版)

今回ではプリンタ名の修正を行い、無事にサーバ経由からでも印刷できることを目標にしたい。

前々回のブログ「プリンタの登録」を参考にあらためてプリンタの登録をした。

図1 新たにプリンタ名を「lp1」にしてプリンタを登録
図1のようにプリンタ名を「lp1」にして登録を行ったが、図2のようにCUPSサーバーエラーが発生した。
図2 プリンタ登録の際に発生したCUPSのエラー

CUPSのWeb管理画面で、プリンタの稼動状況を確認したところ、図3のように「lp1」は登録されていた。しかし状態は停止となっていて、テスト印刷もできなかった。
また、「LBP8710」は「待機中-”プリンターが終了するのを待っています”」となっているが無事にテスト印刷する事ができた。

図3 各プリンタの稼動状況
「lp1」と同様に「Canon-LBP8710」もテスト印刷を行うことが出来なかったが、状態は異なり”Rejecting jobs”となっていた。この状態を変更することによりテスト印刷が出来るのではないかと考察し
Ubuntu日本語フォーラムというサイトを参考に状態の変更を試みた。

手順としては、Ubuntuより「プリンター」→「サーバー」→「設定」と進めた。すると、図4のように
「基本サーバー設定」という画面が出てきた。
図4 基本サーバ設定の画面
「このシステムに接続されている共有プリンターを公開する」にチェックをいれた。

その後、CUPSのWeb管理画面で状態の確認をしたところ、全てのプリンタの状態が「待機」に変更されていた。

しかし、テスト印刷が出来るか確認してみると、「Canon-LBP8710」と「lp1」のどちらも印刷が出来なかった。

CUPS自体の状態を確認しようとTeratermよりserviceコマンドを用いて確認をしたところ
図5 CUPSのserviceコマンド 結果
図5の結果から「11月29日08:59:57」にエラーが発生していることが分かり、「Canon-LBP8710」のプリンター名を「lp1」に変更している時にCUPSにエラーが起きたのだと分かった。

次回こそ、印刷が出来るようにCUPSから発生しているトラブルシューティングを解決し、ORCAを使い実際に診療行為を入力しレセプトなどを作成したい。


その後の調査でわかったこと

ゼミ終了後,いろいろ触っていたら「lp1」で印刷が可能になった。ここでは,何をやったかについてまとめておく。
最初に前回登録したプリンタ「Canon-LBP8710」を削除した。これは,前回LPDを使うように登録したプリンタである。ただし,Socketを使うプリンタ「LBP710」は残したままにした。
それでも「lp1」から印刷できなかったので,システム自体を reboot コマンドを使って再起動した。
reboot
しかし,それでも印刷できなかったので,以下の操作を行った。

(1)CUPSのWeb管理画面を起動(ブラウザからhttp://172.16.108.251:631
図6 CUPSのWeb管理画面

(2)メニューから「プリンター」を選択
図7 メニューから「プリンタ」を選択したときのプリンタ一覧画面

(3)一覧から「lp1」を選択
(4)メンテナンスから「ジョブを受付」を選択
図8 「ジョブを受付」を選択した後のプリンタ「lp1」の画面


(5)認証画面が出たらsemi2014kumw/[パスワード]で認証
図9 認証画面(ここで,管理者アカウントを入力)


これでテスト印刷ができるようになった。
決め手はわからないが,(5)で管理者のアカウントで認証したことが効いたのかもしれない。というのも,これをやる以前は(4)で盛んに「権限(Permission)」エラーが出ていたので。しかし,一般ユーザにも管理者権限は与えているはずなのだが・・・。

その後,ORCAクライアントを立ち上げ,マスタ管理のプリンタ設定画面からテスト印刷を試してみたが,今度は印刷できた。
また,受付画面からカルテ1号紙を印刷してみたが,これもうまくいった。
ということで,すっきりはしないが,これでとりあえず印刷の問題は解決した。

2017年11月28日火曜日

ORCAの内容を印刷・病名登録

前回、linuxにプリンタを登録したので、今回、ORCAの内容の印刷を行っていく。

どうやってORCAの内容を印刷するのか、病名を登録するのか、不明なので、日医標準レセプト外来版マニュアル Ver.5.0.0を参考にして、作業を進めていく。

★ORCAの内容を印刷
接続する前の画面でプリンタ設定というメニューがあるので、まずは、図1のように、プ
リンタ設定で、登録したプリンタであるLBP8710を設定する。
図1:プリンタ設定

そして、接続を行い、印刷ができそうな項目を業務メニューから探していく。
「21 診療行為」からレセプトが印刷できるようなので、「21 診療行為」を選択する。

図2:診療行為を打つ画面

そして、例として、図2のように、11に登録したテスト太郎さんの診療行為を打つ画面に、「111000110」と打ち、初診料を取れるようにする。そして、「確定」を押す。
(ここでは、印刷したいだけなので、内容はどうでもいい)


そしたら、左下に「プレビュー」と出てくるので、「プレビュー」を選択する。

図3:プレビュー画面

「プレビュー」を押すと、図3のようなプレビュー画面が出てきた。
この画面から、印刷を行っていくのだが、問題が発生してしまった。
上にある、「プリンタのマーク」からは、画面に表示されているカルテを印刷することができたのだが、右下にある「印刷」を押しても、何も印刷することができなかった。
他のメニューでも同じ現象が起きるのか、確かめてみる。
図4:カルテ印刷ができる画面

図4の画面にも、右下に「カルテ印刷」とあるので、このボタンからも、カルテ印刷ができそうだと分かる。しかし、案の定、図4の画面の「カルテ印刷」というボタンを押しても、何も印刷されなかった。

よって、この問題から、パソコン自体からの印刷はできているが、サーバーからの印刷はできていないことが分かる。
なので、サーバーが機能していないのかと思ったが、遠隔操作をして、linuxから印刷は普通にできたので、ORCAとプリンタの連携がうまく取れていないのが、今回の問題の原因ではないだろうか。(クライアント印刷はできている)

次の時間から、どのボタンでも、欲しい内容がうまく印刷ができるようにするには、どうしたら良いのかを考えていく。
(サーバーからの印刷はどうしたらできるのか、考えていく)


★病名登録
今回、本題ではないが、病名登録も行ったので、どういう過程で病名登録を行ったのか、紹介していく。

まずは、業務メニューから「22 病名」を選択する。

図5:病名登録を行う画面

選択すると、図5のような画面が出てくる。
(もう病名が入ってしまっているが、現段階では病名が入っていないものとする)
病名を登録していくのだが、病名コードが分からず、うまく病名を登録できないので、下にある「病名検索」を押して、病名をうまく登録していく。

図6:病名検索をする画面
「病名検索」を押すと、図6のような画面が出てくる。
病名検索に、登録したい病名を検索すると、下の大きい欄に検索した病名が出てくるので、出てきた、登録したい病名をダブルクリックして、右の欄に、図6のように移動させる。この状態で、右下の「確定」を押すと、図5のように、しっかりと病名が登録される。そして、右下の「登録」を押せばよい。
このようにして、病名登録を行っていく。

ORCAの操作について、マスターできるよう、1つ1つの操作をしっかりと学んでいきたい。


その後の調査結果

ORCAサーバから印刷ができない件を調べていたところ,以下の情報を見つけた。
  1. ORCAトラブル対応
  2. 日医標準レセプトソフト Ubuntu 16.04 LTS(Xenial Xerus)のインストールドキュメント(HTML版)
上記の1には以下の記述がみられる。
注意して欲しいのはプリンタ名です。p46の「印刷の設定」にはプリンタ名はlp1に設定するように 書かれて
ありますので、その方法で設定してる場合は問題になることありません。
しかし、違う方法で設定してる場合はプリンタ名を機器名などにしてる場合があります。その場合は一致してませんので帳票は印刷できません。プリンタ名lp1にするか、「システム管理情報ー印刷情報設定画面」のプリンタ名を変えるかです。
プリンタの設定してテスト印刷など他では印刷できるがORCA帳票の印刷ができない場合は、 これを確認してください。
すなわち,Ubuntuにプリンタを登録する際に,プリンタ名をlp1にしなければならないということである。 また,確かに上記2を見ると,新しいプリンターを登録する際に,「キュー」を「lp1」に,また「プリンター名」を「lp1」に設定している図がある。
翻って今回の作業を振り返ると,キューはlp1にしているものの,プリンタ名には機種名を設定している(前回ブログ「プリンタの登録」の図6,図13)。印刷できない原因はここにあるのではないだろうか?



2017年11月22日水曜日

プリンタの登録


前回、ネットワークプリンタ一覧に「Canon LBP8710」が存在しなかったが、その中の
Canon LBP Black and White series LIPS4 
が自分たちが登録しようとしているプリンタドライバの可能性があることがわかった。
そのため、前回と同様のマニュアルを設置した以下のURLからマニュアルへ移動しプリンタの登録を行った。
http://172.16.108.251/~w3415039/guide-lips4-3.4x/contents/dlu-inst-reg_utility.html
このマニュアルの、プリンタのインストールを読みながら、マニュアルに沿って登録を行った。


まず、プリンタの登録画面を出すため、
リモートデスクトップ環境から、端末を起動し、以下のコマンドを入力した(図1)。
cnsetuputil

コマンドを入力すると図1のような画面が表示された。
図1.端末に入力したコマンドとプリンタの登録画面

登録画面には lpd とsocket という2つの表示が出た。
lpd について調べてみると、
TCP-IPによる印刷 ~LPR、LPDとは? というサイトから
UNIX/Linuxの場合、実行にはTCP-IPベースの LPRプロトコル (Line PRinter daemon protocol)が用いられていることがわかった。
つまり、UbuntuのLPRとプリンタのLPDがやり取りを行っていることがわかった。

そのため、lpdを選択したままにし、図1のホスト名またはIPアドレスに
自分たちが使用しているパソコンのIPアドレスを入力し登録をクリックし進めた。(図2)

図2.プリンタの登録画面

登録をクリックすると、図3のように製造元の会社を選択するする画面になった。
自分たちのパソコンの製造元は、Canonのため、Canonを選択し進むをクリック。
図3.パソコンの製造元の選択画面

進むをクリックすると図4のようにパソコンのモデルとドライバーを選択する画面になった。
その中から上記と同じ LBP Black and White series LIPS4 を選択し進むをクリック。
図4.モデルとドライバーの選択画面

進むと次に図5のようにインストール可能なオプションを選択する画面が出てきた。
これについてはわからなかったため、何も変更せず次に進んだ。
図5.インストール可能なオプションの選択画面

次に図6のようにプリンターの説明についての画面になった。
プリンター名を自分たちが分かりやすいようにLBP8710と名前に変更し、適用した。

図6.プリンターの説明画面

すると図7のように認証画面が表示されたため、
w3415039のユーザー名とパスワードを入力した。
図7.認証画面


すると図8のようなエラーが出た。

図8.エラーメッセージ

しかし、エラーが出たにも関わらず、システム設定の中のプリンター設定を確認するときちんと追加されていた。(図9)
図9.プリンターの確認画面
図9の中にある、テストページの印刷をクリックすると、きちんと指定したプリンターから
印刷がされたため、プリンターの登録を完了することが出来た。

最後にCUPSのWeb管理画面から、登録が出来たかを確認する。
図10

図11
図10,11からきちんと登録出来たことを確認した。

今回でプリンターの登録が完了したが、ORCAから印刷を行いたい時、どこから印刷出来るのかがわからなかった。
次回は、ORCAで患者情報などを印刷できるようにしていく。



上記のプリンターの登録のやり方で登録は完了したが、図8のようにエラーが出たため
図9のようにプリンターの確認する前に下記のURLに沿ってもう一度行った。
https://ameblo.jp/pcroom123/entry-11519028804.html

デバイスの選択は
ORCA Project 日医標準レセプトソフト Ubuntu 16.04 LTS(Xenial Xerus)のインストールドキュメント(HTML版) 印刷の設定
ホスト名は自分たちが使用しているパソコンのIPアドレスを入力し進むをクリックすると
図12のように検索中となり、図13のように図6と同じ画面が出てきた。
図12.デバイスの選択画面

図13.プリンターの説明画面
プリンター名を図6と同じ名前にしようとしたところ、適用することが出来なかった。
これは、この時、自分たちは図6~8の状況からプリンターの登録は出来ていないと思っていたが、実際は出来ていたため、同じプリンター名を入れることが出来なかったからだと思う。
そのため、プリンター名を図6とは異なる名前に変更し適用を行うと、図7と同じ認証画面が出てきたため、これも図7と同じくw3415039のユーザー名とパスワードを入力した。
すると、図13のように図8とは違うエラーメッセージが出た。

この後、図9のようにシステム設定の中のプリンター設定を確認すると図6で入力し登録したプリンター名だけでなく、図13で入力し登録したプリンター名も追加されており、テストページの印刷もきちんと指定したプリンターから印刷がされ、プリンターがきちんと登録されていた。

結局「CUPSサーバーエラー」は謎のまま終わってしまったが,とりあえずプリンタドライバのインストールとプリンタの登録は完了した。
振り返ってみると,まず,プリンタ機種名が一覧に表示されなかったことから,プリンタドライバが正常にインストールできていないと勘違いしたことと,「CUPSサーバーエラー」が出てプリンタの登録に失敗したと思い込んでしまったところに原因があった。わかってしまえば何でもないが,初めてやることは何が正解で何がうまくいっていないのか,どうあれば成功なのか,さっぱりわからないのでこのようにもたついてしまう。

Tips

一連の作業後,ORCAクライアントを起動するとエラーで立ち上がらない事象に遭遇した。ネットで調べると,データベースがアップグレードされたためORCAの再起動が必要とのこと。確かに,プリンタのインストールの過程でapt-get updateをやっているから,その影響でデータベースがアップグレードされても不思議ではない。以下のコマンドでORCAの再起動を行った。

sudo service jma-receipt restart

2017年11月15日水曜日

プリンタドライバの導入

前回、無事にリモートデスクトップ環境の構築と、Webサーバーの設定が完了したので、
今回はwebサーバ上に存在するマニュアルを参照しながら、リモートデスクトップを用いてプリンタの導入を試みる。
前回マニュアルを設置した以下のURLからマニュアルへ移動する。
http://172.16.108.251/~w3415039/guide-lips4-3.4x/frame_htmls/home.html
マニュアルを読み進んでいると、前提条件として、
CUPSバージョン1.2以降
Ghostscript
上記の二つのソフトウェアが必要だということが判明した。
また、CUPSはLinuxの標準的な印刷システムであり、Ghostscriptはページ記述プログラム言語である。
リモートデスクトップ環境から、端末を起動し、以下のコマンドを実行し、インストールされているかを確認した。
dpkg -l cups
図1 dpkgを実行し、cupsがインストールされているか確認
dpkg -l ghostscript
図2 dpkgを実行し、ghostscriptがインストールされているか確認
図1,2より、cups,ghostscriptのどちらともインストールされていることが確認できた為、前提条件は
クリアしている事が分かった。
また、今回の件とは関係がないが、dpkgコマンドを指定する際、「dpkg -l |grep ファイル名」と指定しようとした所、パイプ(|)が上手く入力することが出来なかった。これは、どうやらリモートデスクトップ環境において、キーボードの設定が日本のものではない為ではないかと思われる。
環境整備が整ったところで、いよいよプリンタの導入を行うことにした。
インストールを行うファイルはinstall.shというものであった。
この「.sh」ファイルというものは、windowsにおける「.bat」ファイルのようなものであり、
数多くのコマンドが格納されているファイルである。
以下の図3、実際にどのようなコマンドが格納されているかを「cat」で確認したものである。
図3 catでinstall.shの中身を閲覧

.shの中身を確認したところで、install処理を行う。今回は省いているが、インストールを行う際は事前に「apt-get update」を行ってパッケージリストの更新を行ってからインストール処理をするといいだろう。また、マニュアルでは管理者権限で実行するように記載されていたが、管理者権限に切り替えると自動でディレクトリの移動を行い、またインストールファイルが存在するディレクトリに移動するのが非常に手間である為、今回は普通にインストール処理を行うことにした。
sudo ./install.sh
ファイルの実行を行う際は、カレントディレクトリ内であっても上記の様にパスを指定し、実行する必要がある。
図4 install.shを実行した結果
コマンドを実行すると図4の画面が表示された。yを押下しインストールを続行。

図5 インストール処理の終了
インストールが無事終了すると、図5のような画面が表示された。これでドライバのインストールが
完了したので、次にyを押下し、プリンタの登録を行う。
図6 プリンタの登録画面
図7 追加可能なプリンタ一覧
図5からyを押下し、しばらくすると、図6が表示された。マニュアルの指示に従い、左下の追加ボタンを押下、すると図7の画面が表示された。これは追加可能なプリンタ一覧なのだが、今回インストールしたいプリンター「Canon LBP8710」が何故か表示されていなかった。
対処法もマニュアルに記載されておらず、仕方がないので登録を一旦中断し、
日医標準レセプトソフト Ubuntu 16.04 LTS(Xenial Xerus)のインストールドキュメント(HTML版)
の方法でORCA側では登録できないかを試みた。
まず、プリンタの導入を行う際、設定ツールと追加ドライバの導入が必要とのことで、以下のコマンドを実行した。
sudo apt-get install -y system-config-printer-gnome foomatic-db foomatic-db-gutenprint 
図8 コマンド実行結果
上記のコマンドを実行した結果、図8のような処理が実行され、しばらくすると無事に導入が完了した。また、コマンドを実行する際、リモートデスクトップ越しだと、Windows上でクリップボードに貼り付けた文章をペーストする事ができなかった為、このコマンドはTeratermで実行している。この問題もいずれ解決するべき問題だろう。
図9 LPDネットワークプリンタの設定
その後、説明に沿って設定を行っていく。LPD設定のホスト名には、プリンタのIPアドレスを入力する。
図10 PPDファイルを参照しようとしている図
その後、PPDファイルを要求されるが、図10にあるドライバが存在する「linux-lips-drv-v340-jp」ファイルの中にPPDファイルが存在するか確認したが、残念ながら見つけることができなかった。
図11 ネットワークプリンタ一覧を参照している図
PPDファイルが存在しないため、この方法でも導入を行うことができなかった。
そこで、図11の様にこちらのネットワークプリンタ一覧から「Canon LBP8710」が存在するかを確認したが、やはり一覧には存在しなかった。結果、今回はドライバの導入だけで留まる残念な結果となってしまった。次回ではこの問題の解決と、プリンタの登録を行えるようにしたい。

2017年11月13日月曜日

リモートデスクトップの設定・WEBサーバーの設定

1.リモートデスクトップの設定
前回はリモートデスクトップのパッケージである、X11RDPのインストールを試みたが、エラーが発生した。
この件について調べた結果、最新のX11RDPはUbuntu16.04に対応していないことが分かった(Ubuntu16.10以降だとOKみたい)。
よってちょいと古いXRDP0.6を使ってリモートデスクトップを行うことにした。

Ubuntu 16.04: Unityデスクトップ環境にXRDPで接続するを参照し、ホームディレクトリに.xsessionファイルを作成した。

図1 viで.xsessionを開いたところ

図1に示すように,vi ~/.xsession で.xsessionファイルを開いた(viはファイルを編集するコマンド。Windowsで言えばメモ帳のようなもの。存在しないファイルを開くと新規作成になる)。


図2 .xsessionにunity(Ubuntu標準のGUI)を起動するコマンドを入力
キーボードからiをタイプして,viを編集モードにし,図2に示す内容を入力した(実際は下記の内容をコピー&ペーストした)。
/usr/lib/gnome-session/gnome-session-binary --session=ubuntu &
/usr/lib/x86_64-linux-gnu/unity/unity-panel-service &
/usr/lib/unity-settings-daemon/unity-settings-daemon &

for indicator in /usr/lib/x86_64-linux-gnu/indicator-*; do
  basename=`basename ${indicator}`
  dirname=`dirname ${indicator}`
  service=${dirname}/${basename}/${basename}-service
  ${service} &
done

unity

図3 catコマンドで内容を確認

図3に示すように,cat ~/.xsessionで設定されていることを確認した(catはファイルの内容を画面に表示するコマンド)。

実際にリモートデスクトップをwindowsで試したところ、無事にubuntu16.04へリモートデスクトップを行うことが出来た。


2.プリンターの設定
前回、プリンターのインストールドライバー「LIPS4」のダウンロードを行い、zipファイルの展開までをした。

今回は、まずマニュアルのファイルのアーカイブファイルをtarコマンドを使って解凍した。tarコマンドのオプションにはxvfzを指定した(図4)。

図4 マニュアルをtarコマンドで解凍しているところ


図5 解凍してできたディレクトリの中身
解凍されたディレクトリguide-lips4-3.4xにcdで入って,ファイルをlsコマンドで見たところ、図5に示すように,index.htmlが入ってることが確認できた。

このマニュアルをwindowsからでも参照できるように、webサーバ(apache2)のインストールを行った。なお,インストールはServerWorldのサイトにしたがって行った。
インストール後、ブラウザのアドレスバーにUbuntuサーバのIPアドレスを入力をした結果

図6 インストール直後のApacheの画面

図6の続き
図6に示す画面が表示され、この事からwebサーバのインストールが成功していることが分かった。

今回マニュアルはユーザーのホームディレクトリ上に存在するため、「ユーザーのホームディレクトリ領域を利用」を参照して設定を行った。

この操作を図7に示すように管理者権限で行った(管理者モードになるには sudo -i を入力)

図7 ユーザディレクトリの公開設定

その後ホームディレクトリにpublic_htmlというディレクトリを作成し(これはユーザディレクトリのドキュメントルートになる),その中にindex.htmlという名前でHTMLファイルを作成し、接続の確認を行ったら、無事にwindowsからHTMLを見ることが出来た。なお,そのときにブラウザに入力したURLは次の通りである。
http://172.16.108.251/~w3415039/
ここで,w3415039はユーザアカウント名である。
これよりファイルを参照できるようになったが、今回参照したいマニュアルがディレクトリ階層の奥深くに存在し、参照をしづらいためmvコマンドを使いホームディレクトリまで移動した。
結果以下のURLでマニュアルが参照できるようになった。
http://172.16.108.251/~w3415039/guide-lips4-3.4x/frame_htmls/home.html

2017年11月10日金曜日

X11RDP-o-Matiのインストール中のエラーについて・プリンタのインストール

★X11RDP-o-Matiのインストール中のエラーについて

前回、X11RDP-o-Matiのインストール中にエラーが起こったため、日本xrdpユーザ会のサイトをもとにv3.03 ブランチを取得してから、同じようにX11RDP-o-Matiのインストールを行った。

インストールはうまくいったように思えたが、またまたインストール中にエラーが発生してしまった。
どのようなエラーが発生してしまっているのか、見ていく。
図1:X11RDP-o-Matiインストール中に出たエラーメッセージ
図1のようなエラーメッセージが出てきたのである。
図1のエラーメッセージの上から3番目にある、「configure: error: please install libxrandr-dev or libXrandr-devel」というメッセージが今回、エラーが発生した原因を教えてくれている。

今回、エラーが発生した原因は「configure: error」で、日本語訳すると、設計エラーである。つまり、今回のエラーの原因は、コンパイルに必要なものをチェックしていて、必要なものが見つからなかったため、発生したエラーではないのかと推測できる。

解決方法を知りたいため、調べてみると、今回のエラーの解決方法の参考になりそうなサイトを2つ見つけることができた。
参考になりそうなサイト①:failing to build 0.9.1
参考になりそうなサイト②:【テスト協力のお願い】X11RDP-o-Matic Ubuntu 16.04 対応

2つの参考サイトから、このエラーの対応は日本xrdpユーザ会でもやっていることもあり、Ubuntu16.04にX11RDP-o-Matic をインストールためには、通らざるを得ないエラーではないのではないだろうか。要するに、Ubuntu16.04でX11RDP-o-Matic を動かすための対応を施す必要があるのだ。
これから、このことについて、さらに詳しく調べていき、このエラーを解決するよう、対応していけるようにしていきたい。


★プリンタのインストール
X11RDP-o-Matic をインストールできてないが、先にUbuntu16.04でプリンタ(canon LBP8710)を使えるようにするための作業を行っていく。

参考文献:ORCA Project 日医標準レセプトソフト Ubuntu 16.04 LTS(Xenial Xerus)のインストールドキュメント(HTML版) 印刷の設定(2017年11月8日参照)

まず、OSにプリンタドライバーをインストールする作業からしていく。

今回、使えるようにしたいプリンタは「Canon LBP8710」なので、インターネットで「Canon LBP8710」と検索する。
Canon ソフトウェアダウンロードメニュー OSを選ぶ
このサイトが出るので、ここからOSは「Linux」を選ぶ

そして、プリンタードライバーは「LIPSLX」なのか「LIPS4」なのかを選ばされる。
機能の抜群さを考慮して、「LIPS4」を選択する。
そして、ダウンロードを開始する。

すると、linux-lips4-drv-v340-jp.tar.gz というファイルがダウンロードされる。

.gzはLinuxでしかできないので、Linuxにアップロードしてから、扱う必要がある。
なので、まず、図2のように、linux-lips4-drv-v340-jp.tar.gz をWinSCPを使って、Ubuntuにアップロードする。
図2:WinSCPを使って、Ubuntuにアップロードしている

そして、次にTeraTermを使って、linux-lips4-drv-v340-jp.tar.gzを展開していく。

まずは、TeraTermで~$に、ちゃんとlinux-lips4-drv-v340-jp.tar.gzが入っているのか、図3のように~$にlsコマンド入れて、確認していく。

図3:lsコマンドで確認している
図3より、ちゃんとアップロードされていることが分かる。
そして、図4のようにTeraTermで「tar xvfz linux-lips4-drv-v340-jp.tar.gz」と打ち、linux-lips4-drv-v340-jp.tar.gzを展開していく。

図4:linux-lips4-drv-v340-jp.tar.gzを展開している
図4の1番下に、linux-lips4-drv-v340.jpが表示されているので、ちゃんとlinux-lips4-drv-v340-jp.tar.gzが展開されていることが分かる。

これでプリンタドライバーがダウンロードできたので,次週からプリンタドライバをインストールする。その際,展開したファイル内にあるマニュアルを参考にする。そして、プリンタドライバがインストールできたら,いよいよORCA Project 日医標準レセプトソフト Ubuntu 16.04 LTS(Xenial Xerus)のインストールドキュメント(HTML版) 印刷の設定をもとに、印刷の設定を行っていく。

レーダーチャートの表示2

前回 レーダーチャートの表示を行うことが出来たので、今回は実際の値を代入したグラフの描画を試みる。 .controller('RaderChartController', ['$scope', 'Countries', funct...