2018年1月21日日曜日

ORCAにおけるカルテ入力を行った上での問題点の確認4

今回でORCAを取り扱うのはひとまず終了という事で、前回に引き続き「診療報酬請求事務能力認定試験 最新問題と受験対策 平成28年4月版」を参考に、各々が入力しているカルテの問題点を解決し、カルテ完成に臨みたい。

サンプルデータ1(カルテ例1)P56 山下浩介

 今回はP56の最後の日にちの入力を行った。
 頓服薬については問題なく入力することが出来た。
 しかし、処置を入力する際、「副木固定(100cm2以上500cm2未満)」と「副木(軟化成形使用型上肢用)」がそのままORCAには存在しなかった。
 色々探してみると「100cm2以上500cm2未満」は創傷処置から見つけることができ、入力することが出来た。
 ところが、「副木(軟化成形使用型上肢用)」については探しても見つけることが出来ず、他の名称があるのではないかとネットで調べてみたりもしたがわからなかった。そのため、ORCAには「副木(軟化成形使用型上肢用)」はORCAには存在しないと判断し、マニュアルのユーザ点数マスタの設定についてを参照しながら点数マスタから登録を行った。
 点数マスタの診療行為コードに"059000001"を入力し、有効開始年月日および有効終了年月日を「Enter」で「0000000」~「9999999」にし、確定をクリック。
 次にマニュアルとネットにあった副木の点数表を参照しながら、「漢字名称」「金額」「単位コード」を入力し、更新した。(図1)
図1.ユーザ点数マスタの設定画面
 この登録により、カルテにも下記の図2のように 「副木(軟化成形使用型上肢用)」が表示され、入力することが出来た。
図2.カルテの表示画面
 次に画像診断の入力を行った。
 サンプルデータ1では撮影した部位が左手関節になっているのだが、左手関節という部位は存在しないということで、前々回のサンプルデータ2と同様のやり方で登録を行った。
 他には特に問題のなく、レセプトデータとカルテ例の回答を比較したが、不明な点は見当たらなったため、以上でカルテ例1は完成したといえるだろう。



サンプルデータ2(カルテ例2)P64 福田佳宏
「明細書発行体制加算」については、前回のサンプルデータ4に記載されていた通り、再確認したところしっかりとフラグが付けられていた為、問題は解決した。その他記載したレセプトデータとカルテ例の回答を比較し、不明な点は見当たらなかった為、カルテ例2は完成したと言えるだろう。

サンプルデータ3(カルテ例3)P70 酒井春代

以前より、問題点として挙げていた複再(同日再診)がでない件についてだが日付を分けて両日に再診としたところ無事に同日再診と表示された。

また最後に気づいた点として、画像診断料が2つ表示された。この原因として考えられるのは、自動算定の基準に画像診断料を取るものがあると考えられる。

図3 サンプルデータ3のカルテ(画像診断料)


サンプルデータ4(カルテ例4)P76 佐山浩二

あとは診療行為で、検索しても、出てこなかった、または、うまく出てこなかった薬剤を、点数として加算されるよう、出して、例と点数が合っているか、確認するだけである。

今回、出なかった、または、うまく出てこなかった薬剤
・ビソルボン吸入液0.2%
・ボスミン外用液0.1%
・生食20ml
・ノボリンR注フレックスペン300単位

まずは、4つの薬剤が上に記載しているような形で登録されているのか、調べる。
「91マスタ登録」→「107薬剤情報マスタ」で調べていく。

図4:薬剤情報マスタの画面
コードに薬剤を打って、検索すると、図4のように、候補が出てきて、欲しい薬剤を押すと、コードのところに、自分の入力したい薬剤のコードが出てくる。
よって、そのコードを診療行為のところに打つことによって、診療行為に表示され、点数として加算することができた。
この過程で、上に書いた、薬剤、4つとも、診療行為として、入力することができた。
出てこない薬剤は、この過程で調べれば、表示させることができると分かった。

なぜ、薬剤情報マスタでは出るのに、診療行為のところでは出ないのか、謎のままなので、今後、調べていきたい。
以上で、カルテ例4は完成し、レセプトデータとカルテ例の回答を比較したが、不明な点は見当たらず、しっかりと点数も合っていた。

まとめ
今回で各々が抱えていた問題を解決をする事ができ、カルテを完成させる事が出来た。
これで無事にORCAの扱い方はとりあえず習熟出来たという事で、次回からはOpenDolphinを用いた電子カルテの取り扱いを行いたいと思う。当然様々な問題に直面すると思うが、ORCAと同様皆と協力をし合いながら取り組んでいけたらと思う。

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