そこで、今回はエクセルの関数を用いて、10日分のダミーデータの作成を試みる。
ダミーデータを作成するにあたって扱うデータは前回も使用したサンプルデータを用いた。
まず、こちらを参考にしつつ、範囲から最小値と最大値を取り出した。
最小値は、「=LEFT(範囲,FIND("-",範囲)-1)」、
最大値は、「=MID(範囲,FIND("-",範囲)+1,5)」といった数式での抽出を行った。
尚、関数についての詳細な説明は適宜参考にしたサイトが大変分かりやすくまとめてある為、ここでは割愛させて頂く。
抽出を行った後、平均値を「AVERAGE関数」、標準偏差を「STDEV.P関数」での計算を試みようとしたが、「#DIV/0!」といったエラーが表示され、計算を行うことが出来なかった。調べてみた所、どうやらMID,RIGHT,LEFT関数で取り出したものは例え数値であっても、
文字列としてみなされるようだ。そこでこちらを参考にし、関数をそれぞれ
「=VALUE(LEFT(範囲,FIND("-",範囲)-1))」、
「=VALUE(MID(範囲,FIND("-",範囲)+1,5))」
といったように「VALUE関数」を用いる事で数値として認識させることに成功し、
無事に計算に用いることが出来た。
あとは、平均値を「=AVERAGE(最小値:最大値)」、標準偏差を「=STDEV.P(最小値:最大値)」で求め、最後にこちらを参考にし、「=NORMINV(RAND(),$平均,$標準偏差」といった数式を記入することで、無事以下の図1の赤枠に示す場所に乱数を発生させ、ダミーデータの用意をする事ができた。
図1 エクセル画面 |
次回では、このデータを使ってOpendolphinの描画機能がどのような物であるのかを確認して行きたいと思う。
【ダミー検査データの作成】
作成したダミー検査データを使ってサンプル検査データを作成し、OpenDolphinに取り込む。- サンプル検査データをExcelに取り込む。その際、オーダID、カルテ番号など、数値ではなくテキストとして読み込む必要がある。
- 取り込んだサンプル検査データの検査結果を作成したダミー検査結果に置き換える。このとき検査結果が数値でない検査項目は削除する。
- オーダー番号、採取日を変更する(オーダ番号を変えないと取り込んだ時に上書きされる)。
- こうして作成したサンプル検査データをCSVファイルとしてエクスポートする。
- この手順を10回繰り返して、全部で10個のダミーサンプル検査データファイルを作成する。
- 作成したダミーサンプル検査データファイルをOpenDolphinに取り込んで、グラフ表示してみる。
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