前回、Teratermを用いてOpenDolphinとORCAの連携を行うことが出来たので、今回は実際にカルテの入力を行い、どのように連携がされているのかを確認する。
まず、OpenDolphinを起動し、設定が以下の図1、2のようになっているかを確認する。
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図1 Opendolphin図1 |
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図2 Opendolphin図2 |
図1において、医療機関コードは1.3.6.1.4.1.9414.70.1に固定である。サーバーにはOpenDolphinサーバがインストールされているサーバーのIPアドレスを設定する。ポート番号は8080である。
図2において、医療機関ID JPNはORCAに設定している医療機関コードを入力する。これは、ORCAで[マスタ登録]→[システム管理マスタ]→[1001 医療機関情報 - 基本]の画面で確認できる。レセコンとの接続では「クライアント」をチェックし、IPアドレスにはORCAサーバーがインストールされているサーバーのIPアドレスを、ポート番号にはCLAIMが待ち受けているポート番号8210を設定する。ORCAで患者受付したら、その情報を受け取るために、「このマシンでORCAからの受付情報を受信する」をチェックし、リッスンアドレスにはクライアント端末のIPアドレスを設定する。また、「受付を定期的にチェックする」をチェックして、一定の時間間隔でORCAでの患者受付イベントを監視する設定にする。
次に、adminでログインをし、ツール>院内ユーザー登録にてユーザIDの作成を行う(図3)。adminはOpenDolphinの管理者アカウントで、新規ユーザ登録はadminで行う必要がある。
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図3 OpenDolphinのユーザID登録画面 |
登録が終了した後に、登録したユーザIDでログインを行い、ツール>プロフィール変更からORCAIDの登録を行う(図4)。尚、このIDはORCAから確認する必要がある。
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図4 OpenDolphinのユーザプロフィール編集画面 |
確認方法としては、ORCAで、91マスタ登録>101システム管理マスタ>1010職員情報にて確認することができる。
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図5 ORCA図1 |
例として上記図3で赤線で示されている「0005」がORCAIDとなる。このIDを登録することでIDの連結を行うことができる。
次に、ORCA側で受付登録を行う。11受付から受付登録を行う(図6)。
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図6 ORCA受付画面 |
すると、以下の図7のようにOpendolphinに受付状況が反映される。
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図7 OpenDolphinの受付リスト |
そして、リストから患者を選択(ダブルクリック)して、カルテ登録を行った(図8)。
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図8 カルテ作成(OpenDolphin) |
カルテ保存を行う際、ポップアップにカルテを送信するといった旨のチェックボックスが表示されるので、チェックがされているのを確認した後、保存を行う。
すると以下の図9のようにORCA上でも診療行為が反映されているのが確認できた。
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図9 ORCAに反映された診療行為 |
今回は、OpenDolphinとORCAの連携がどのように行われているか確認した。
次回は、OpenDolphinで検査データの取り込みを行い、それがORCA上でどのように表示されるか、特に、入力CSVファイル上の検査日とカルテの診療日の関係など、を確認していきたい。
【TIPS】
OpenDolphinのデータベースサーバ(PostgreSQL)への接続方法
OpenDolphinが使用するデータベースサーバはDockerコンテナdolphin-db上で動いている。このデータベースサーバにアクセスするにはpsqlコマンドを使ってポート32768番に接続すればよい。
psql -h localhost -p 32768 -d dolphin -U postgres --password
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図10 psqlコマンドを使ってdolphin-dbに接続 |
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